2021年産 ブドウの生産量・栽培面積・生産性ランキング

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収穫量・栽培面積1位は山梨県、生産性は岡山県です。

農水省が公表する作物統計を参考に、ブドウの生産量・栽培面積・生産性についてランキング形式で見ていきます。10a当たり当たりの売り上げについても触れています。

収穫量ランキング

農水省 作物統計調査を基に作成。
山梨県、長野県で大半を占めます

全国のブドウ収穫量(生産量)は16万5100トン。前年比で1%増加しました。

1位は山梨県4万600トン。全体の約27%を占めます。

2位が長野県2万8800トン。全体の19%です。

勝手に、山梨県と長野県は同じくらいだと認識していました。思っていた以上に山梨の生産量が多いように感じました。

3位が岡山県1万5100トン10%を占めます。マスカット系に力を入れている印象です。「瀬戸ジャイアンツ」「マスカット・オブ・アレキサンドリア」など栽培が難しく、生産量が減る品種を栽培し、独自性を出しています。「シャインマスカット」も高品質な生産で、他県より高級路線で勝負しています。

4位は山形県1万4600トン10%。同県は小さい実がたくさんついた「デラウェア」の産地です。

5位は福岡県6910トン5%

6位は北海道6720トン5%。主食用ブドウの生産ではなく、ワイン用ブドウの生産が盛んです。北海道はヴィニフェラ系(ワイン専用種)ぶどうの日本一の生産地。日本ワインがブームで、ワイナリーも増えています。

以下は次の通りです。

多くの地域で栽培しています。

栽培面積ランキング

生産量は岡山が3位でしたが、面積では4位です。
1%以下は省略しています。

全体の結果樹面積(栽培面積)は1万6500ヘクタールで、前年比100%。

1位は山梨県で3790ヘクタール。全体の約26%を占めています。

2位は長野県で2380ヘクタール。全体の16%です。

上位2県はだいたい生産量と同じくらいの占有率ですね。

3位は山形県の1460ヘクタール。全体の10%。

4位が1150ヘクタールで8%の岡山県、5位が1070ヘクタールで7%の北海道でした。

それ以下は以下の通りです。

生産性ランキング

栽培面積や生産量とは大きく変化しました。

1位は岡山県で1.31トン。栽培面積は4位なのに収穫量は3位の謎が解けました!

2020、21年の市場への出荷が多い8月から9月の1キロ単価は1400〜1600円。※農水省「青果物卸売市場調査(日別調査)」

10アール当たりの売上は1310キロ×1400〜1600円で、183万〜209万円となります。

作る品種や産地のよって単価は変わりますので、全国的に見るとこんな感じだと想像していただけると幸いです。

2位は長野県で1.21トン。売上は169万〜193万円でした。

3位は青森県で1.1トン。売上は154万〜176万円。意外な県が入選。生産量では7位、栽培面積は8位。

4位は広島県は1.09トン。売上は152万〜174万円。

5位は山梨県は1.07トン。売上は149万〜171万円。

県ごとだけでなく、地域ごとに栽培に適していたり、栽培の上手な方がいたりと異なります。はたまた多少の収量は犠牲に効率よく面積を広くして売上を伸ばしたりなど考え方によっても変わります。

6位以下は次の通りです。

単位はkg
この記事を書いた人

農業界に一石を投じようと、脱サラした20代。
「産地統一」という無謀すぎる目標を掲げて産地に乗り込む。
地域おこし協力隊という制度の元、研修中。2025年10月からの独立に向けて栽培技術・経営を学ぶ。
理解=説明可能
アウトプットの場としてブログを書いています。

※イニシャルDに登場する「PROJECT.D」のオマージュです。

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