早生温州ミカンの栽培面積・収穫量1位は和歌山県。生産性1位は佐賀県です。
早生ミカンは10月中旬から11月下旬頃までのミカンを指します。多くの人がミカンといえばこの時期のミカンのことを思い浮かべるのではないでしょうか。極早生に比べて酸味が少なく、甘味が強いことが特徴です。
農水省が公表する作物統計を基に、早生温州ミカンの栽培面積・生産量・生産性についてランキング形式で見ていきたいと思います。
統計上、温州ミカンは4つに分かれています。
・極早生
2021年産 極早生ミカンの栽培面積・生産量・生産性ランキング | うまいもん事典 (msy272.com)
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・普通
2021年産 普通温州ミカンの栽培面積・収穫量・生産性ランキング | うまいもん事典 (msy272.com)
・ハウス
2021年産 ハウスミカンの栽培面積・収穫量・生産性ランキング | うまいもん事典 (msy272.com)
・上記すべての合計(温州ミカン)
温州ミカン 栽培面積・生産量・生産性ランキング | うまいもん事典 (msy272.com)
・ミカンの品種一覧はこちら
温州ミカンの品種一覧(まとめ) 全114種類 | うまいもん事典 (msy272.com)
栽培面積ランキング
早生温州ミカンの栽培面積は2万700ヘクタールです。
1位は和歌山県で、15%の4080ヘクタールを占めます。最も有名な地域は有田地方。和歌山県によると、400年の歴史と伝統を誇る「有田みかん」産地で、有田みかんだけで全国シェア9%(2007年時点)を占めています。
2位は愛媛県で、12%の3240ヘクタールです。海に面した山の斜面でミカンを栽培しています。中でも有数の産地である西宇和地域には、石垣に覆われた段々畑が多くあります。空からの光、海からの反射光、石垣からの輻射熱の「三つの太陽」を浴びて育つため、おいしくなると言われています。 最近ではマルチシートから反射する四つ目の太陽の光も加えて、より一層の品質向上を目指しています。
3位は熊本県で、9%の2340ヘクタール。主産地は熊本市、⽟名市、宇城市、⿅本市です。品種は「肥のあかり」「豊福早生」「興津(おきつ)早生」「宮川早生」「青島温州」などが栽培されています。
4位は長崎県で、5%の1430ヘクタール。
5位は静岡県で、5%の1320ヘクタール。
6位は佐賀県で、4%の1210ヘクタール。
- 7位以下は次の通りです。
収穫量ランキング
全国の収穫量は44万2100トン。
1位は和歌山県で、21%の9万600トン。栽培面積も1位です。
2位は愛媛県で、17%の7万6800トン。面積も2位です。
3位は熊本県で、6万1100トン。面積も3位。
4位は佐賀県で、3万2100トン。面積は6位。
5位は長崎県で、3万1900トン。面積は4位。
6位は静岡県で、2万9700トン。面積は5位。
- 7位以下は次の通りです。
生産性ランキング
全国の10アール当たり収量は2140キロ。
10月〜11月の全国の中央卸売市場における早生温州ミカンの1キロ価格はおよそ250円〜300円※でした。
1位は佐賀県で、2650キロ。10アール当たりの売り上げは66万2500円~79万5000円。栽培面積は6位、収穫量は4位でした。
2位は熊本県で、2610キロ。売り上げは65万2500円~78万3000円。栽培面積・収穫量ともに3位。
3位は愛知県で、2380キロ。売り上げは59万5000円~71万4000円。栽培面積は9位、収穫量は7位。
4位は愛媛県で、2370キロ。売り上げは59万2500円~71万1000円。栽培面積・収穫量ともに2位。
5位は静岡県で2250キロ。売り上げは56万2500円~67万5000円。栽培面積は5位、収穫量は6位。
- 以下は一覧です。
※1キロ価格は農水省の「青果物卸売市場調査(日別調査)」を基に算出。出荷時期や品種など全く考慮していませんので、ご参考程度にご覧ください。
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