食卓になじみ深いブロッコリー。
近年の食費拡大や生産面積の拡大を背景に「指定野菜」に格上げされました。ジャガイモが登録されて以来半世紀ぶりの出来事です。
格上げされたことで何が変わるのでしょうか。
※指定野菜…キャベツや大根、トマトなど計14品目(農水省が決定)
価格が下がっても手厚い保証補填
指定野菜=消費量が多い野菜
つまり不足してはいけない野菜なので、流通量を安定させる必要があります。
そのため国が「指定産地」と認めて、国の需給指針を基に出荷団体や生産者が毎年供給計画を作って生産・出荷をします。
しかし各地で豊作になった場合、価格の大幅な下落が予想されます。
それに備えるために
「指定産地」は価格保証が手厚くなります。
具体的には、市場の平均価格の90%以下になれば発動。
補填率は下落額の9割が保証されます。つまり、約1割までの値下がりで済みます。
通常はそれぞれ80%です。
新規参入はしやすい作物
価格保証が手厚くなったことで、まともな生産ができれば売り上げが予想しやすくなりました。
相場の乱高下に大きく左右されなくなった点はメリットでしょう。
総務省の家計調査によると、ブロッコリーの年間購入量は10年前と比べて30%増、出荷量も28%増と伸びています。
国産ブロッコリーを使った冷凍の商品やカット野菜など業務需要も多様です。
国が指定野菜に選んだということは、今後も安定的な需要が見込まれます。
今後の動向に注目していきましょう。
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