温州ミカンの品種は計114種類。最も栽培されている品種は「宮川早生」
続いて、「興津早生」「青島温州」となっています。
品種別統計では、極早生・早生・中生・普通・晩生に分かれています。農山漁村文化協会が出す「果樹栽培の基礎」によると、それぞれの熟期は、9月から10月が極早生、10月が早生、11月上・中旬が中生、11月中・下旬~12月上旬が普通、12月上旬以降が晩生となっています。
農水省が公表する「特産果樹生産動態等調査」を基に、ランキング形式で温州ミカンの品種を見ていきたいと思います。
温州ミカンは、生産面積・収穫量・生産性についてもまとめています。
・極早生
2021年産 極早生ミカンの栽培面積・生産量・生産性ランキング | うまいもん事典 (msy272.com)
・早生
2021年産 早生温州ミカンの栽培面積・収穫量・生産性ランキング | うまいもん事典 (msy272.com)
・ハウスミカン
2021年産 ハウスミカンの栽培面積・収穫量・生産性ランキング | うまいもん事典 (msy272.com)
・普通(早生・ハウス含む)
2021年産 普通温州ミカンの栽培面積・収穫量・生産性ランキング | うまいもん事典 (msy272.com)
・総合
温州ミカン 栽培面積・生産量・生産性ランキング | うまいもん事典 (msy272.com)
総合
総合1位は「宮川早生」
全体の22%を占める6653ヘクタール。内訳は多い順に、和歌山県が34%(2240ヘクタール)、愛媛県が23%(1559ヘクタール)。上位2県で半数を超えます。その他、九州全県や愛知、静岡など計21府県で栽培しています。
2位は「興津早生」
栽培面積は12%の3723ヘクタール。内訳は、熊本県が21%(776ヘクタール)、和歌山県18%(658ヘクタール)、広島県が12%(439ヘクタール)、静岡県が11%(402ヘクタール)となっています。その他は、九州全県、四国全県、三重、大阪など計21府県で栽培しています。
3位は「青島温州」
栽培面積は12%の3714ヘクタール。内訳は、静岡県が47%(1735ヘクタール)と約半数。熊本県が16%(581ヘクタール)、香川、長崎、山口が200ヘクタールを超えています。計21府県で栽培されています。
4位は「日南1号」
栽培面積は5%の1493ヘクタール。内訳は、愛媛県が29%(472ヘクタール)、和歌山県が20%(296ヘクタール)、宮崎県が14%(214ヘクタール)です。その他、九州・四国全県や三重、静岡など計20府県で栽培されています。
5位は「南柑20号」
栽培面積は4%の1289ヘクタール。内訳は、愛媛県が78%(1002ヘクタール)を占めます。その他、和歌山県(81ヘクタール)、広島県(46ヘクタール)など、計14県で栽培。
- 一覧は以下の通りです。
・栽培面積、収穫量、生産性についてはこちら
極早生
極早生品種は32種類です。
1位は「日南1号」 総合は4位
極早生の29%を占める1493ヘクタール。内訳は、愛媛県が29%(472ヘクタール)、和歌山県20%(296ヘクタール)、宮崎県が14%(214ヘクタール)です。その他、九州・四国全県や三重、静岡など計20府県で栽培されています。
2位は「上野早生」 総合は9位
栽培面積は16%の818ヘクタール。内訳は、佐賀県が27%(224ヘクタール)、和歌山県25%(204ヘクタール)、長崎県12%(102ヘクタール)です。その他は、宮崎以外の九州全県と四国全県など計17府県で栽培しています。
3位は「ゆら早生」 総合は13位
栽培面積は10%の525ヘクタール。内訳は、57%和歌山県が(297ヘクタール)、静岡県14%(74ヘクタール)、佐賀県13%(70ヘクタール)など、計16府県で栽培されています。
4位は「豊福早生」 総合は17位
栽培面積は6%の331ヘクタール。内訳は、98%熊本県が(326ヘクタール)。その他は、佐賀県、長崎県となっています。
5位は「岩崎早生」 総合は21位
栽培面積は5%の235ヘクタール。内訳は、61 %長崎県が(144ヘクタール)、愛媛県が11%(25ヘクタール)、香川県が9%(22ヘクタール)など計9県で栽培されています。
- 一覧は以下の通りです。
・栽培面積、収穫量、生産性についてはこちら
早生
早生は24種類です。
1位は「宮川早生」 総合でも1位
早生の54%を占める6653ヘクタール。内訳は多い順に、和歌山県が34%(2240ヘクタール)、愛媛県が23%(1559ヘクタール)。上位2県で半数を超えます。その他、九州全県や愛知、静岡など計21府県で栽培しています。
2位は「興津早生」 総合も2位
栽培面積は30%の3723ヘクタール。内訳は、熊本県が21%(776ヘクタール)、和歌山県18%(658ヘクタール)、広島県が12%(439ヘクタール)、静岡県が11%(402ヘクタール)となっています。その他は、九州全県、四国全県、三重、大阪など計21府県で栽培しています。
上位2品種が9割弱を占めています。
3位は「田口早生」 総合は11位
栽培面積は5%の592ヘクタール。内訳は、和歌山県が52%(305ヘクタール)、熊本県が13%(75ヘクタール)、愛媛県が10%(59ヘクタール)、長崎県が8%(50ヘクタール)など、計15府県で栽培されています。
4位は「原口早生」 総合は12位
栽培面積は4%の528ヘクタール。内訳は、長崎県が76%(401ヘクタール)です。その他は、九州を中心に愛媛、和歌山で計7県で栽培されています。
5位は「肥のあけぼの」 総合は25位
栽培面積は1%の167ヘクタール。内訳は、熊本県が97%(162ヘクタール)、佐賀県、高知県です。
- 一覧は以下の通りです
・栽培面積、収穫量、生産性についてはこちら
中生
中生は23品種です。
1位は「南柑20号」 総合は5位
中生の37%を占める1289ヘクタール。内訳は、愛媛県が78%(1002ヘクタール)を占めます。その他、和歌山県(81ヘクタール)、広島県(46ヘクタール)など、計14県で栽培。
2位は「向山温州」 総合は7位
栽培面積は34%の1167ヘクタール。内訳は、和歌山県が91%(1067ヘクタール)、大阪府が8%(98ヘクタール)、香川県の3県です。
3位は「させぼ温州」 総合は14位
栽培面積は13%の466ヘクタール。内訳は、長崎県が56%(263ヘクタール)、熊本県が39%(180ヘクタール)など計5県。
4位は「久能温州」 総合は31位
栽培面積は4%の121ヘクタール。内訳は、和歌山県が28%(34ヘクタール)、大分県が22%(27ヘクタール)、愛媛県が21%(25ヘクタール)など、計7県です。
5位は「菊間中生」 総合は33位
栽培面積は3%の115ヘクタール。内訳は、愛媛県が97%(111ヘクタール)と三重県です。
- 栽培面積は3%の一覧は以下の通りです。
普通
普通は23品種。
1位は「林温州」 総合は6位
普通の26%を占める1287ヘクタール。内訳は、和歌山県が94%(1206ヘクタール)など計9県。
2位は「大津4号」 総合は8位
栽培面積は17%の871ヘクタール。内訳は、佐賀県が16%(143ヘクタール)、長崎県・山口県が11%(97ヘクタール)です。その他、大分、神奈川、和歌山、愛媛など計17府県で栽培しています。
3位は「石地」 総合は10位
栽培面積は15%の736ヘクタール。内訳は、広島県が37%(271ヘクタール)、愛媛県が16%(116ヘクタール)、和歌山県が11%(82ヘクタール)など、計18府県で栽培されています。
4位は「南柑4号」 総合は15位
栽培面積は8%の411ヘクタール。内訳は、愛媛県が82%の(339ヘクタール)など計8県で栽培されています。
5位は「杉山温州」 総合は16位
栽培面積は8%の397ヘクタール。内訳は、静岡県が37%(147ヘクタール)、愛媛県が35%(138ヘクタール)、大阪府が9%(37ヘクタール)など、計12府県で栽培しています。
- 一覧は以下の通りです。
・栽培面積、収穫量、生産性についてはこちら
晩生
晩生は12品種。
1位は「青島温州」 総合は3位
晩生の83%を占める3714ヘクタール。内訳は、静岡県が47%(1735ヘクタール)と約半数。熊本県が16%(581ヘクタール)、香川、長崎、山口が200ヘクタールを超えています。計21府県で栽培されています。
2位は「寿太郎温州」 総合は18位
栽培面積は7%の301ヘクタール。内訳は、静岡県が76%(228ヘクタール)、佐賀県が7%(21ヘクタール)、山口県が5%(14ヘクタール)など、計11県で栽培されています。
3位は「十万温州」 総合は24位
栽培面積は4%の172ヘクタール。内訳は、徳島県が68%(117ヘクタール)、鹿児島県が15%(25ヘクタール)など、計5県で栽培されています。
十万みかん(ミカン) 十万温州 味や産地など紹介 | うまいもん事典 (msy272.com)
4位は「石川温州」 総合は43位
栽培面積は82ヘクタール。内訳は、静岡県で栽培されています。
5位は「今村温州」 総合は45位
栽培面積は75ヘクタール。内訳は、熊本県が43%(32ヘクタール)、佐賀県が29%(22ヘクタール)など九州を中心に6県で栽培されています。
- 一覧は以下の通りです。
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