総務省が公表する家計調査から、果物の消費動向をまとめました。
21年の消費額は18年比4%高の40628円。
18年から21年にかけて消費額の上昇がみられました。
品目ごとの消費動向はどうなっているのでしょうか。
それぞれ見ていきます!
○生鮮果実全体

18年に少し落ち込みがみられますが、ここ数年は上昇トレンドが続いています。
家計調査では、
リンゴ |
ミカン |
グレープフルーツ |
オレンジ |
他の柑橘(かんきつ)類 |
梨 |
ブドウ |
柿 |
桃 |
スイカ |
メロン |
イチゴ |
バナナ |
キウイフルーツ |
他の果物 |
果物加工品 |
に項目分けがされています。
輸入が多い品目と国産が多い品目に分けてまとめます。
輸入はこちら
リンゴ

リンゴの消費金額は右肩下がりに推移しています。
21年に消費額は、15年に比べて19%減の36940円でした。
ミカン

最も高い16年が4531円、最も低い19年は16年比6%安の4239円。
概ね、4200円~4500円程度の中で推移。
消費金額は横ばいです。
他の柑橘(かんきつ)類

右肩下がりの傾向です。
他の柑橘類は中晩かんなどを含む金額です。
21年は17年比で26%安の1734円。
愛媛県オリジナル品種「愛媛果試第28号(紅まどんな)」「せとか」など、人気の中ばん柑類が増えている中で下落は意外な動きでした。
梨

7~8月頃が商戦の梨。
短い期間で堅調な消費額を誇りながら、20・21年で大きく増加。
21年は19年比で82%増、15年比で77%増の3182円でした。
ブドウ

ブドウはここ数年で大きく下げました。
21年は19年比65%減の1009円。
近年は高単価品種「シャインマスカット」人気で堅調に推移しているものだとみておりましたが、これだけ下落するとは。
柿

1010円から1068円の間で横ばいで推移しています。
消費者の根強い需要が見られます。
桃

梨と同様、商戦が短い桃。
消費金額の推移は堅調。
21年は19年比で31%高の1352円。
スイカ

15年から19年は1300~1400円で堅調に推移も、20・21年で低下。
21年は16年比で26%減、19年比で21%減の1033円。
メロン

底固い需要から、一気に上昇。増加率ナンバー1です。
21年は19年比2・7倍の3553円。
イチゴ

老若男女から人気の果物。
15年から19年は3200~3500円でリンゴ、ミカンに次ぐ3位の消費額。
20、21年で伸ばし21年は1位に。21年は19年比で1・5倍の5223円。
キウイフルーツ

消費者の健康志向を背景に、年々需要が高まっています。
消費金額を年々伸ばしている稀有な果物です。
そんな中、20・21年に大きく額を伸ばし、21年は15年比3倍の4713円。
人の言葉を借りれば、「作れば売れる」そうです。
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