柿は大きく分けると甘柿と渋柿の2種類があります。
この2つは渋味を感じる水溶性タンニンが果実が熟したときに、変化するかしないかの違いです。
渋味の残る品種はどうすれば食べられのでしょうか。それぞれどんな品種があるのでしょうか。そして、品質の良い柿の見分け方は??
詳しく見ていきましょう。
品種一覧はこちらをご覧ください。
甘柿と渋柿の違い
2つの違いは、渋味を感じる水溶性タンニンが果実が熟したときに、そのまま果実に残るか、不溶性タンニン(溶けない)に変化するかです。
簡単にまとめると、
甘柿は不溶性タンニンに変わる柿。→勝手に甘くなる
渋柿は水溶性タンニンが残る柿。→そのまま食べられない(涙)
渋柿は、アルコールや炭酸ガスで渋抜き(水溶性タンニン→不溶性タンニン)をすることで甘くなります。
よく軒先に干されている柿は渋柿です。

柿の栽培面積・収穫量・生産性をランキング形式でまとめています。
それぞれどんな品種があるの?
甘柿、渋柿をもう少し細分化すると、完全・不完全の2種があります。
- 不完全甘柿
種が多く入る場合、渋味が抜ける品種を指します。なので、出荷する際は渋抜きが必要です。
(例)柿全体で17位の「西村早生」など
- 完全甘柿
種が入らなくても渋味が抜ける品種です。渋抜きの必要がなく、名前の通り甘味が強いことが特徴です。
(例)同1位「富有」、同16位「次郎」など
- 不完全渋柿
種が入ると、その周辺だけ渋味が抜けます。渋抜きが必要です。
(例)同2位の「平核無」、同3位「利根早生」など
- 完全渋柿
種が入っても渋いままの品種。
(例)同9位の「西条」、同15位の「愛宕」
品種の一覧をランキング形式でまとめています。
品質のよい柿の見分け方
柿の見分け方は6項目です。

- 皮に張りとツヤがある
- 硬さが果実全体で均一(一部だけ柔らかいのは傷みの可能性)
- ヘタと果実の間に隙間がない
- ヘタがきれいな緑
- 全体の色がきれいについている
- 持った時に重さがある
です。
お買い物の際はご参考に!何度も買ううちにコツを掴める思いますのでチャレンジを続けてみてくさい。
※柿が固いときは?
袋にエチレンガスが出る果物や野菜と一緒に入れることで追熟が進んでおいしく食べられます。柿の時期であれば、リンゴ・バナナ・トマトなどです。
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