若者は農業に関心があるのか

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新型コロナウイルス感染拡大による、人の移動、配送網の混乱やロシア・ウクライナ侵攻による生産資材高騰などの話題が世間を騒がせています。また、さまざまな物価が高騰しています。

それらの世界・社会情勢が、農業への関心に与えた影響についてトラストバンクが9月15日に公表した「農業に関する意識調査」(トラストバンク地域創生ラボ調査)を確認していきます。

農業への関心は20代が51・2%と最多でした

農業への関心 20代が最多

農業に関心がありますかという問いに対し、そう思うか思わないで回答。

「農業に関する意識調査」を基に作成

農業に対して「関心がある」と回答した人が43・7%「関心がない」と答えた人が51・1%でした。

種苗法反対!農薬危険!と喧伝されている方々をネット上でよく見かけるので、農業へ関心の高い非農業者は多いのかと思っていましたが、そんなことも無いようです。

次は年代別です。

関心があると回答した20代51・2%と、全世代の中で最多。半数以上が関心を持っています。

その他は、30代が44・6%、60代が41・5%、50代が41・1%、40代が39・7%の順となっています。

農業に携わってみたいか

農業に関心がある理由について選択式で回答。

関心のある理由の最多は「食や生き物に興味があるから」の29・8%

「日本の課題があるから」が22%。農業にどんな課題を見ているのでしょうか。

関心はありますが、「仕事にしてみたい」は7%でした。

農業で短期ボランティアや短期就労ができる機会があったら参加してみたいかについて、そう思うか思わないかで回答。

そう思うと回答したのは36.8%。実際に現場で携わってみたいかという問いに対しては、関心があるか同課に比べると大きく下がりました。

外で作業する大変さを、想像しやすいことが影響しているのかもしれません。

次は年代別です。

20代はやはり関心が高いようです。

携わってみたいと回答した20代は52・6%と全世代で最多でした。年代が上がるにつれて、どんどん低下していきます。

一般的に、体力が低下し自信がなくなっていくことや、新しいことを始めたいという意欲が減少していくことなどが原因と予想されます。

20代から30代の5歳刻みへ細分化すると、

携わってみたいと回答する20~24歳が65・3%と最多でした。

その他、25~29歳が46%、30~34歳が42・1%、35~39歳が41・4%年代差が大きくみられる結果になりました。

世界・社会情勢の変化が、農業への関心に大きく影響

農業へ関心のある人(n=459)に、昨今の物価高騰によって農業への関心が高まったかという質問に対してそう思うか思わないかで回答。

関心がある人のうち、関心が高まったと答えた方は全体の74・8%

大きな影響を与える出来事は、メディアで連日報道されることで興味を持つ方が増えるのでしょうか。正しい事実、情勢を世間に流すことが求められます。

食料自給率に不安を感じる(n=803)のうち、昨今の世界・社会情勢によって食料自給への不安が高まったかという質問に対してそう思うか思わないかで回答。

そう思うと回答した方が92・5%と、ほぼ全員が不安を感じているようです。

良く口にするパンの原料である小麦や野菜・果実などの生産に必要な化学肥料など多くのものを輸入に頼っている現状が改めて認識されました。

ほとんどが輸入を占める化学肥料や家畜の餌となる飼料の物価指標についてまとめています。全世界で必要とされる資源なので、輸入が滞るととてつもなく値上がりします。

※「農業に関する意識調査」(トラストバンク地域創生ラボ確調査)

2022年9月2~7日にインターネット経由で調査。全国に住む20~60歳以上の男女1051名が対象。

この記事を書いた人

農業界に一石を投じようと、脱サラした20代。
「産地統一」という無謀すぎる目標を掲げて産地に乗り込む。
地域おこし協力隊という制度の元、研修中。2025年10月からの独立に向けて栽培技術・経営を学ぶ。
理解=説明可能
アウトプットの場としてブログを書いています。

※イニシャルDに登場する「PROJECT.D」のオマージュです。

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