栽培面積・収穫量1位は佐賀県。生産性1位は福岡県です。
ハウスミカン4月下旬から10月中旬頃のミカンを指します。秋~冬が旬のミカンがある年中ある不思議。栽培技術はすごい。私は旬以外でほとんど温州ミカンを食べたことはありませんが皆さんはいかがでしょうか。
今回は、農水省が公表する作物統計を参考に、ハウスミカンの栽培面積・生産量・生産性をランキング形式でみていきたいと思います。
統計上、温州ミカンは4種に分かれています。
・極早生
2021年産 極早生ミカンの栽培面積・生産量・生産性ランキング | うまいもん事典 (msy272.com)
・早生(極早生・ハウス含む)
2021年産 早生温州ミカンの栽培面積・収穫量・生産性ランキング | うまいもん事典 (msy272.com)
・普通
2021年産 普通温州ミカンの栽培面積・収穫量・生産性ランキング | うまいもん事典 (msy272.com)
・ハウス(この記事)
・上記すべての合計(温州ミカン)
温州ミカン 栽培面積・生産量・生産性ランキング | うまいもん事典 (msy272.com)
・ミカンの品種一覧はこちら
温州ミカンの品種一覧(まとめ) 全114種類 | うまいもん事典 (msy272.com)
栽培面積ランキング
ハウスミカンの栽培面積は360ヘクタールです。温州ミカン全体(3万7000ヘクタール)のうち約1%。
1位は佐賀県で、32%の116ヘクタールです。唐津市が最も有名で、1973年から栽培が始まったそうです。「グリーンハウスミカン」という、外は緑だけど中は熟しているミカンもあります。通常のハウスミカンより加温を押さえて栽培。露地より、1・2ヶ月はやく収穫できるようになります。
2位は愛知県で、23%の81ヘクタール。佐賀けにょり早い1969年からハウスミカンの栽培が始まったそうです。知多半島や蒲郡市などはが有名です。知多半島で栽培されるハウスミカンは「みはまっこ」というブランドで販売しています。紅が濃くて、糖度が高いことが特徴です。
上位2県で5割を超えます。
3位は大分県で、8%の29ヘクタール。
4位は愛媛県と高知県で、5%の19ヘクタール。
- 6位以下は次の通りです。
収穫量ランキング
全国の収穫量は1万8200トン。温州ミカン全体(74万9000トン)のうち約2.4%です。
1位は佐賀県で、36%の6540トン。栽培面積も1位です。
2位は愛知県で、23%の4210トン。栽培面積も2位。
収穫量だと2県で6割近くなります。
3位は大分県で、8%の1450トン。栽培面積も3位。
4位は高知県で、6%の1040トン。栽培面積も4位。愛媛県と同率でした。
- 5位以下は次の通りです。
生産性ランキング
全国の10アール当たり収量は5060キロ。温州ミカン全体の収量(2020kg)と比べて2・5倍の収穫量です。その代わり、ハウス、暖房機や換気扇の設置する初期投資や、毎年の暖房・電気代などランニングコストが大きくかかります。
2019年~22年の市場取引における1キロ当たり単価は1000円から~1600円※でした。
1位は福岡県で、6070キロ。10アール当たりの売り上げは、607万円~971万2000円。栽培面積・収穫量はともに最下位の15位。下剋上。
2位は佐賀県で、2640キロ。売り上げは564万円~902万4000円。栽培面積・収穫量はともに1位。三冠ならず。
3位は高知県で、5470キロ。売り上げは547万円~875万円2000円。栽培面積・収穫量はともに4位。
4位は熊本県で、5280キロ。売り上げは528万円~844万円8000円。栽培面積は10位、収穫量は9位。
5位は愛知県で、5200キロ。売り上げは520万円~832万円。栽培面積・収穫量はともに2位。
- 以下は一覧です。
※1kg単価は、大阪中央卸売市場の大阪中央青果の公表資料を基に算出。他市場・卸のデータは加味していません。参考程度にご覧ください。
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