公表データから農業の現在地を
こんにちは!
私はサラリーマン家庭に生まれました。祖父母が農業をしていたということもありません。特別な接点はありませんでしたが、大学生の時、ひょんなことから農業について卒業論文を書くことにしました。インターネットや書籍を調べて分かったことは「高齢化が大変」「稼げない」「休みない」という負の側面でした。とはいえ、具体的にどう稼げないのか、何が大変なのか、なぜ休みがないのかはすっ飛ばしていましたが。
「大変だ」というイメージが先行していたため「やはりそうなんだ」と納得してしまったことが反省点です。論文は、その当時は流行っていた「農業の法人化」をテーマにしました。負のイメージを解決する手法として取り上げました。今、読み返すと恥ずかしい限りですが・・・(笑)
大学卒業後、記者として農業について学びました。東京で農産物の流れ、鳥獣害や人口減少などの社会問題、各農業者や農業団体の取り組みなどについて取材しました。大学で学んだ知識から「農業者を助けるために」といった使命感から仕事をしていました。記事に取り上げれば「ありがとう」と感謝してもらえるし、取材を通じて、産地と飲食店を結び付けて新しい取引が始まったということもありました。貢献している感じがして「もっと魅力や事実を伝えたい」と思いました。
そして、地方へ転勤になりました。地域は限られるものの、東京にいる頃よりは簡単に現場へ行けるようになりました。ここで感じたのは「農業者を助けるために」といった正義感は歪んでいたということです。日々改善しつづけている人は稼げているし、現状維持の人は稼げていないという単純な構造でした。全体が貧しいなんてことはありません。生活に困らないという意味での「稼げている」です。法人化して売上が億を超えるような経営は、農業経営のステージが違います。
世界情勢の変化で、生産資材や輸入小麦の価格などが高騰しています。ある農家から「輸入小麦が高いが、国産は全然需要がない。生産資材も高いのにどうしたもんだ」という連絡がありました。そこでは、需要が伸びていない品種の小麦を作っており、その上、年々価格が下がっている米との二毛作の経営を長い間続けていました。米と麦の売り上げでは赤字ですが、補助金で黒字になっていました。ほかの品目について、「やってみたが大変で2年で辞めた」とおっしゃっていました。これは一例ですが、考えさせられました。
今回の事例で言うならば、どんな種類の補助金が面積当たりどれくらい入るのかなど、農業団体や関連企業、国などが公表している資料からある程度分かります。ブログではデータを参考に、想像しやすいような形で農業の現在地をまとめたいと思っています。
どうぞよろしくお願いします。
お気に入り農畜産物 ※日々更新していきます
イチゴ 栃木県オリジナル品種「とちあいか」 群馬県の品種「やよいひめ」
ブドウ 「ピオーネ」「巨峰」←なぜか種ありの方がおいしく感じます。
マスカット「シャインマスカット」 「瀬戸ジャイアンツ」←栽培が難しいためそんなに多く販売されていません。見つけたらぜひ!!
極早生みかん 和歌山県オリジナル品種の「由良(ゆら)早生」←極早生でイメージする強い酸味はないです。
早生みかん(温州みかん) JAにしうわのミカン(Nのマークが目印です)
中晩柑 愛媛県オリジナル品種「甘平」
りんご 「ふじ」
梨 「幸水」「豊水」
和牛 徳島県の「阿波牛」(阿波の匠 のべ)←超絶おすすめ直売店
豚肉 焼肉なら「TOKYO X」 しゃぶしゃぶなら「岩中豚」
サツマイモ 「べにはるか」
花 バラ、カスミソウ、水色の花たち
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